9日に敵地ドイツ戦 カタールW杯に続いて新生森保ジャパンの“下剋上”に期待したい
「ドイツの方が完全に格上」はかなり薄まっている
注目の大一番は5日後。まだ少し時間があるため、現地・ヴォルフスブルクでの盛り上がりは今ひとつという印象だ。
約13万の人口規模を誇るドイツ北部の中規模都市は、自動車メーカーのフォルクスワーゲン勤務者が5万人以上を占める企業城下町。愛知県豊田市に似た環境なのだ。となれば、週頭の月曜日は大半の人が仕事モード。週末のドイツ代表戦のことまで考える余裕がないのかもしれない。
それでも、筆者の滞在先アパートのオーナーであるクレメンス氏は「カタールW杯でドイツが日本に敗れた事実はもちろん認識している。あの時はショックだった。次は絶対に負けられないね」と語気を強めていた。
日本サッカーに対しても多少の知識があるようで「マガト監督が率いた08/09シーズンにリーグ制覇した時にハセベ(長谷部誠=フランクフルト)がいたよね」とも話していた。
■ボーフム浅野拓磨のゴールも「キッカー」誌では大きな扱い
彼の中では「ドイツの方が完全に格上」という概念は、かなり薄まっている様子。今週の「キッカー紙」でも、アウクスブルク相手に2ゴールを奪った浅野拓磨(ボーフム)、ナポリ相手に決勝弾を決めた鎌田大地(ラツィオ)の記事が写真付きで大々的に掲載されていて、日本人選手への関心は高いようだ。
それだけリスペクトを示してくれるドイツ人の前で、森保ジャパンには「強い日本」を改めて示してほしいもの。チケットが完売していないという報道もあるが、9日になればドイツ各所から熱心がファンが集結するはず。完全アウェーの中での「下剋上」を大いに期待したい。