朝乃山ぶつかり稽古での負傷は準備不足か、巡業ブランクか…広島で左足ケガ、肉離れの恐れ

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 本人も驚いただろうが、相手もびっくりしたに違いない。

 28日の広島での巡業で、朝乃山(29)が左足を負傷。肉離れの疑いもあるという。

 気になるのが、ぶつかり稽古中のケガということだ。朝乃山は受ける側ではなく、錦木にぶつかって行った側だ。

 若手親方は「想像以上の負荷がかかったのかもしれない」と、こう続ける。

「錦木は押し相撲が持ち味で、パワーに定評がある力士。朝乃山もそれをわかっているから、自分で考えていた以上に足に力が入ってしまったのだろう。これはよくあることで、横綱時代の稀勢の里(現二所ノ関親方)や大関貴景勝も、こうしたケガがあった。ただし、ぶつかり稽古でぶつかる側がケガをするのは珍しい。果たして朝乃山は準備運動にどれだけ時間を割いていたのか。巡業は部屋でのそれに比べ、稽古時間が短い。相手も普段と異なるので、準備運動も入念にしなくてはなりませんからね」

 朝乃山の“巡業離れ”も原因のひとつかもしれない。大相撲の巡業はコロナ禍により、2020年、21年は中止。昨年から再び巡業が行われるようになったが、朝乃山は不祥事の影響で番付を大きく下げていたこともあり、巡業には参加せず。今年参加した春巡業は19年冬巡業以来、実に3年4カ月ぶりの復帰だった。

 その上、夏巡業はケガで大半を休場し、参加できたのはたったの3日間。巡業そのものへのブランクがあったのは事実だろう。

 11月場所は12日が初日。ケガの影響は避けられそうにない。

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