岡田阪神は若手底上げ不発、湯浅二軍、梅野故障のトリプルパンチ…FA補強ゼロでの連覇は不安山積
■主力にも不安要素が浮上
練習試合で前川(20)がアピールしたものの、オープン戦は3試合で5打数無安打。井上(22)、野口(23)、遠藤(22)、高寺(21)、前川(20)、育成2位の新人福島(22)ら期待の若手は、一定の出場機会を与えられながら、結果を残せなかった。このままだと一軍は昨季と変わり映えしないメンバーになりそうだ。
キャンプでの若手底上げが“不発”に終わりそうな中、主力にも不安要素が浮上した。昨春のWBCに出場し、今季の抑え候補だった湯浅(24)は23日の巨人戦で1回2失点と打ち込まれ、試合中に岡田監督から二軍落ちを通達された。
坂本との捕手二枚看板である梅野(32)も同日、右肩肉離れが判明。全治未定で開幕に間に合わない可能性が浮上した。
チームの屋台骨に亀裂が生じる中、前出の評論家はこう続ける。
「あくまでオープン戦とはいえ、開幕まで残り1カ月です。岡田監督はチーム強化が進まないこともあり、巨人戦の大敗後、帰路に就く車中で帽子を叩きつけて怒りを露わに。24日もヤクルト戦でわずか4安打で完封負けを喫し、チャンスを与えてスタメン起用した井上ら若手が沈黙したことに肩を落とした。今季はただでさえ他球団のマークが厳しくなる。昨季2位の広島は、巨人などには担当スコアラーを配置する一方で、阪神に対しては複数のスコアラーが巡回しながらチェックし、複数の『目』で徹底分析する方針。その意味でも戦力の底上げは不可欠なのですが……」