打者専念のドジャース大谷に牙を剥く…ナ・リーグ屈指5人の怪物投手たち
死球も辞さないセーブ王の内角攻め
■カミロ・ドバル(26=ジャイアンツ)
ライバル球団の守護神で、メジャーを代表するクローザーだ。
火消し役に抜擢された昨季は69試合に登板し、39セーブを挙げてパイレーツ・べドナーと、リーグ最多セーブのタイトルを分け合った。
最速165キロ超の直球と同163キロの高速シンカーを武器に昨季、救援投手ではリーグ6位の87奪三振をマークし、被本塁打はわずか3本だった。
大谷と同じ左打者にめっぽう強く、昨季は121打数21安打の被打率.174、43奪三振。昨季のナ・リーグ新人王でダイヤモンドバックスのキャロル、大谷と最優秀DHを争ったアストロズ・アルバレスら多くの左の好打者をねじ伏せた。
制球力のなさを逆手に取っているのもドバルの持ち味。スライダー、カットボールの制球は安定を欠き、昨季8死球。主にバッテリーを組んだ正捕手ベイリーが内角攻めを要求する傾向が強いこともあり、相手打者が死球を恐れて腰が引けた打撃になるのも珍しくない。
今季から指揮を執るボブ・メルビン監督の方針もあってジ軍の選手は同地区のライバルであるド軍に並々ならぬ対抗心を燃やしている。大谷はドバルを筆頭にジ軍投手陣の強気な攻めには要注意だ。