打者専念のドジャース大谷に牙を剥く…ナ・リーグ屈指5人の怪物投手たち
童心を忘れないダルビッシュの親友
■ジョー・マスグローブ(31=パドレス)
昨季のサイ・ヤング賞左腕スネルこそ移籍したものの、パドレスにはダルビッシュと並んでこの男がいる。
150キロ前後のフォーシームを軸に、スライダーやカーブ、チェンジアップ、シンカー、カッターなど多彩な変化球を駆使する右腕。昨季はトレーニング中のケガで開幕に出遅れ、8月に右肩炎症で離脱。それでも17試合で10勝3敗、防御率3.05の成績を残した。
ダルとは親交が深く、かつて「自分は球種が6つあるが、シーズン中は使える球と使えない球がある。ダルビッシュは8、9種類のボールをシーズン通して操っている。その秘訣を聞きたい」と話したことも。母が経営する地元のカフェに、ダルが訪れたこともある。
遊び心を忘れていないのもマスグローブの特徴。シーズン中、相手の先発投手とマウンドの砂でイニングごとに○×ゲームをしたり、22年オフは自身の誕生日祝いとして南極で球速を計り、“南極大陸最速138キロ”をマークした。ユニークな男だが、甘く見ていい相手ではない。