著者のコラム一覧
鈴木照雄

1946年、長野・阿智村生まれ。塚原学園天竜高(現松川高)、大東文化大、河合楽器を経て、71年ドラフト11位で阪神入団。76年に太平洋クラブ(現西武)に移籍。78年クラウンライターが西武鉄道へ身売りするタイミングで引退、スカウトに転身。2006年までの28年間、関西と北信越の一部を担当。担当選手は清原和博、垣内哲也、和田一浩、松井稼頭央、中島宏之、栗山巧、中村剛也、炭谷銀仁朗ら逸材多数。現在は長野・飯田ボーイズの監督を務める。

野茂英雄は高校時代に1位指名を模索した 2年夏に完全試合達成、彗星の如く現れた“トルネード”

公開日: 更新日:

 1985年7月19日。大阪・住之江球場で行われた夏の大阪大会で、無名投手が快挙を成し遂げた。

 成城工業(現成城)の2年生・野茂英雄が生野相手に完全試合を達成したのだ。

 27人の打者相手に104球、10個の三振を奪う快投だった。

 翌20日付の朝日新聞大阪版によれば、野茂は最後の打者を打ち取るや思わずガッツポーズ。「五、六回ごろから完全試合をちらっと意識した」「完全試合なんて、夢を見ているようです」と初々しいコメントを残している。

 大阪の無名公立校から彗星のごとく飛び出した逸材は、近大付属(大阪)のセレクションに落ち、中学時代の先輩がいた成城工に入学したという。

 すでに独特のトルネード投法で、高校卒業後に新日鉄堺(大阪=当時)で主戦を担い、88年ソウル五輪で日本のエースとして銀メダルの獲得に貢献。

 翌89年のドラフトで、史上最多の8球団による競合の末に近鉄に入団することになる。

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