大谷の元通訳と元同僚の違法賭博問題で露呈 古巣エンゼルスの“ヤバすぎる”コンプラ欠如
かねてから違法賭博の胴元との親密な交際が噂されており、当時のエ軍フロントが適切に対処していれば、今回の水原容疑者による26億円ともいわれる不正送金を防ぎ、大谷にも被害が及ばなかった可能性もある。
そもそも、エンゼルスはコンプライアンスに対する認識が甘い球団だ。2019年には当時エース格だった左腕のタイラー・スカッグス(享年27)が、合成麻薬の過剰摂取により、遠征先のホテルで窒息死。スカッグスはエ軍の元広報部長エリック・ケイから、球場のクラブハウスで薬物の提供を受けていたことが明らかになった。ケイ元広報部長は後に、禁錮22年の実刑判決を受けるなど、一大スキャンダルに発展した。
大谷は17年オフにポスティングシステムで移籍する際、二刀流でのプレーを優先してエンゼルス入りを決断した。21年には投打のリアル二刀流を実現させ、同年にはア・リーグMVP、23年には2度目の最高殊勲選手とアジア人初の本塁打王のタイトルを獲得するなど、着々と実績を積み上げた。その一方で、コンプライアンスへの意識が足りないエ軍入りが相棒の運命を狂わせたといえるかもしれない。