ダルに対する米メディアの評価は「日米通算200勝」より「37歳以上で25イニング連続無失点」
これは米国でも日本のプロ野球への理解が進んで、日本では「名球会」という大選手が集う組織があって、入会資格が通算勝利数200か、通算安打数2000などに設定されていること。そのため日本のメディアが、米国では重視されなくなった投手の勝利数と打者の安打数をことさら偏重するのが広く知られるようになったことが大きい。
ちなみに、現在のMLBで重視されている先発投手の数字や指標は、WAR、防御率、FIP(被本塁打、与四死球、奪三振の3つを基に算出)、WHIP(1イニング当たりの「被安打+与四球」)、QS(先発6回以上を自責点3以内)の順であり、投手の勝利数はイニング数、奪三振率と同程度の、さほど重要ではないものと見なされている。そんな指標を基準に、レベルの違う日本と米国で出した数字を合計して、200勝だ、2000安打だと大騒ぎするのは、そろそろやめてもいいのではないだろうか。