岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ
ドジャース大谷翔平(30)の好調の裏でカブス鈴木誠也(29)とレッドソックス吉田正尚(30)が窮地に立たされている。
「大谷は別格として、日本人野手に対する評価が米球界で再び大きく落ちる原因になっています」とは、メジャーに詳しいスポーツライターの友成那智氏だ。【前編】からつづく。
◇ ◇ ◇
そもそも、日本人選手に対するメジャーの評価は、投手に比べて野手は低い。カブス入団2年目の昨年、138試合に出場して打率.285、20本塁打、74打点の成績を残した鈴木を除けば、メジャーの日本人野手で100試合以上に出場し、打率3割、あるいは、20本塁打以上をマークしたのは、2010年の松井秀喜(エンゼルス=21本塁打)、イチロー(マリナーズ=.315)まで遡らなければならない。
その間、松井稼頭央や井口資仁ら12人の日本人野手がメジャー挑戦したものの、特筆に値する成績は残せず、米球界では「日本人を取るなら投手」という評価が定着した。それを覆したのが大谷で、その恩恵を受けて鈴木と吉田が破格の契約を結んだものの、その2人によって「大谷バブル」ははじけてしまった。