国際体操連盟・渡辺守成会長は「IOCの改革者」か「同じ穴のムジナ」か…次期会長選に出馬予定
「『オレはサラリーマン』が口癖で、新体操を普及させるための教室を開いたり、大会を主催したり、スポーツビジネスが専門分野。世渡りも上手で、バッハ会長とは携帯で連絡を取り合う仲だそうです。IOC委員への推薦を打診されたときは『仕事があるならお引き受けしますが、名誉は欲しくありません』と言って会長の心をわしづかみにしたと聞きました。辣腕との評判がある一方、バッハ会長への“おもねり方”が露骨だとの声もあります」
そんな渡辺会長は、東京五輪の組織委員会では理事を務め、スポンンサーをめぐる汚職事件では「僕は組織委の理事だったから起きた以上、責任はある。理事会でただ座っているだけだったことへの責任を痛感している」と反省しつつ、「理事の仕事が明確じゃなかった」「世界中で90%ほどがボランティアだ。それが、たった1人のために、すべてが否定されたわけだ」「(JOC山下会長が)悲しいとか言っているけど、僕は激怒だね。スポーツ界はもっと怒るべき」などと、自身は“シロ”であることを強調していた。
立候補の締め切りは9月中旬。渡辺会長は選手の懲戒手続きを行う第三者機関の体操倫理財団を設立するなど、「クリーンさ」と「公正さ」がウリだという。現状は世界陸上連盟のセバスチャン・コー会長(67)が最有力候補とみられているが、カネと不正疑惑にまみれたIOCの改革案をぶち上げるなど、爪あとを残してもらいたいものだが…。