文科省の愚策「無免許オリンピアン教員」に現場憤慨!《講演会とはワケが違う》と識者も痛烈批判

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「ゲストティーチャーとして、母校の後輩に体験談を話す講演会とはワケが違います。その類いの講演会にしても、『夢を諦めるな。好きなことを続ければ夢は必ず叶う』というお決まりの話で終わるのが常です。果たしてオリンピアンが教師として継続して生徒と向き合えるのか。大学の非常勤講師ですら、授業の準備は大変な労力と時間がかかるのですから」(津田氏)

 文科省は、オリンピアン教師は1つの学校での勤務にとらわれず、小中学校を兼務して小学校では体育の授業、中学校では部活動を指導するケースも想定しているという。1つのクラスを受け持って生徒と向き合う従来の担任教師とはまったく違った形だ。そうなれば、他の教師たちとオリンピアンの関係性に軋轢が生じる可能性もある。

「教員免許を持つ教師とオリンピアン教員とで待遇の問題も出てくる。教師たちからは『メダリストだからと特別扱いするべきではないのに、免許がないのにもかかわらずなぜそんなに優遇するのか』といった不満も出てくるでしょう。お役所はそういう現場の状況を分かっていないのです」(津田氏)

 来年4月から実現するというこの施策。すぐに教育現場を混乱させる愚策として見直しを迫られることになるかもしれない。

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