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武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

テニスの新時代を握るパワー 破損したネットが物語る肉体改造とサプリメント

公開日: 更新日:

 中国語で「納豆」と書いてナダルと読む。「加油納豆」は納豆を炒めるではなく「頑張れナダル」ーーフェデラーに続き人気のナダルも引退し、テニス界は新時代に入った。全豪オープンでの変化をチェックした。

 3強最後の砦、ジョコビッチは準々決勝で新2強の一角・アルカラス(21)を退けたが、20代前半の選手が8強に4人、16強に10人も残った。3強を脅かしていた中堅が振るわず、チチパスはミケルセン(20)、ルブレフはフォンセカ(18)に初戦敗退、メドベージェフはティエン(19)、ルードはメンシク(19)に2回戦で敗れている。

 年末に20歳以下トップ8人による「ネクストジェン(次世代)・ファイナル」が行われる。シナーもアルカラスも通過した登竜門で、昨年の決勝ではフォンセカがティエンを下した。2-4、4-3、4-0、4-2……4ゲーム先取の5セットマッチで行われているのだ。

 特殊とはいえ、いまツアーが採用している電子ラインコール、コーチングもここで“実験”されたもの。主審が「ご静粛に」と偉そうに注意したのは昔の話で、もはやプレー中の客席移動もOKーー時代は急速に変わっている。

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