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菅谷齊東京プロ野球記者OBクラブ会長

1943年、東京都生まれ。共同通信社でV9時代の巨人をはじめ、阪神などを担当。1970年代からメジャーリーグも取材した。野球殿堂選考代表幹事を務めたほか、三井ゴールデングラブ賞設立に尽力。現在は東京プロ野球記者OBクラブ会長。

わずか4年で姿を消した「野球くじ」の歴史…八百長の危険性がどうしてもネックに

公開日: 更新日:

 この野球くじは1950年で終わった。けれども、人気スポーツの野球は収益を見込める魅力があることから、その後もさまざまな形で発売された。60年代後半には「72年札幌冬季五輪の選手強化、運営費」の名目で、スポーツ紙が独自に行ったこともあった。

 プロ野球界も2018年に「スポーツ振興くじ」を企画したが、各方面からの反対で日の目を見なかった。60年代の敗退行為(八百長試合)発覚からの“黒い霧事件”が大きく響いた。サッカーのトトカルチョを横目にするだけだった。

 どうしてもプロ野球のくじとなると、八百長試合の危険性がネックになる。選手会ができたのも八百長試合の防止と反社会勢力との付き合いを断つことが目的だった。勝負はトバクに通じる…と。

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