「先頭打者本塁打」を量産した僕の頭の中身…1番打者が最も打てる確率が高いのは第1打席の初球
3連戦の初戦で僕が先頭打者本塁打を放っても、2戦目の投手はまた初球にストライクを取りにくる。投手は毎日代わるため、前日に僕が打っていようが他人事なのである。
そう考えると、1番打者が最も打てる確率が高いのは第1打席の初球、もしくは2球目。直球だろうと、スライダーだろうと、たとえフォークであっても、ストライクゾーンにくる確率が高いのだから、思い切って振っていくべきだ。直球を待って変化球もタイミングが合えばスイングをするのだ。「1番打者はボールをよく見ていけ」という常識からは外れているが、初球から躊躇なく振れたことが、03年に首位打者を取れた要因である。
その年は打ち方も徹底した。球場はなぜバックスクリーンがあるセンター方向が一番深いのか。それは投球をまっすぐ打ち返すことで最も効率良く、打球が飛ぶからだ。つまり、センター方向への角度とタイミングで打つことが打撃の基本なのである。
どうすればできるのか。それが「インサイドアウト」打法である。