揺れる阿部巨人の先発ローテ構想…山﨑伊織を「見切り発車」させざるを得ない大誤算
巨人は25日、東京ドームで全体練習を行い、最後の開幕ローテーション投手が決定した。
阿部慎之助監督(46)は山﨑伊織(26)が4回92球5失点だった19日の日本ハム戦後、開幕ローテ入りについて「まだ確定していない」とピシャリ。26日の二軍戦で赤星優志(25)と4回ずつ投げた結果を受けて「良かった方にいってもらおうかな」と最終テストを示唆していた。
しかしこの日、「直接対決? 伊織をいかすと思う」と明言。明日の二軍戦を待つことなく、赤星はリリーフとして開幕一軍メンバー入りすることが決まった。「最初は中継ぎ9人でいきたい。先発どっちかって言ったら、どっちか落とさないといけない。そうなると8人になっちゃう。グリフィンが投げると7人になっちゃう。落ち着くまで中継ぎは最初9人でいこうかな。去年と一緒だけど」と救援経験の豊富な赤星を時にはロングリリーフとして起用したい意向があるようだ。
「昨季15勝3敗の菅野が抜けた先発投手陣は、ソフトバンク石川(現ロッテ)のFA獲得失敗で、田中将以外は大した補強をしていない。さすがに開幕直前の最終テストは回避したものの、2年連続2ケタ勝利の山﨑伊を見切り発車させないといけないのは誤算。戸郷とのWエース構想の一角がフラフラしているようでは、戸郷にかかる負担が激増しますから」(巨人OB)
スポーツ紙の優勝予想は、ほとんどの評論家が「巨人のリーグ連覇」としている。コトがうまく運ぶかどうかは、最後の最後にローテ入りを決めた「6番目の男」次第かもしれない。