著者のコラム一覧
宮崎紘一ゴルフジャーナリスト

国内に真の「日本ゴルフ殿堂」は誕生するのか…行き詰った末の解散&再スタート

公開日: 更新日:

 殿堂の本来の意味を実践しているのは、「世界ゴルフ殿堂」である。1951年に創設された同組織は、顕著な活躍をしたプロゴルファーだけでなく、これまでゴルフの発展に寄与したあらゆる分野の人物を表彰している。

 世界でただ一人、アマチュアでグランドスラム(全米、全英両オープン、全米、全英両アマ)を達成し、引退後に「マスターズ・トーナメント」を創設したボビー・ジョーンズ、その開催コースのオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブを設計したアリスター・マッケンジー、全米ゴルフ協会専務理事でゴルフルールの世界統一に尽力したジョセフ・ダイ、トーナメントの企画、主催、冠名でゴルフ人気を盛り上げた歌手のビング・クロスビーやダイナ・ショア、俳優のボブ・ホープ、同じくゴルフの大衆化、振興に寄与した米国第34代大統領のアイゼンハワーと表彰者は多岐にわたっている。

 日本も同じだ。明治時代に神戸ゴルフ倶楽部を建設してゴルフ発展の礎を築いたアーサー・グルーム、第1回日本オープン優勝者で多くのプロを育てたアマチュアの赤星六郎、ゴルフ史家で貴重な文献を数多く残した摂津茂和、前人未到の日本アマ6回優勝を遂げて、アマやプロに影響を与えた中部銀次郎、数々の日本オープン開催コースを設計した井上誠一などなど。これらの先人たちを表彰してこそ、「殿堂」の意味がある。遅まきながら、やっと重い腰を上げたJGAがどう“失地回復”するか見ものだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    フジテレビ「第三者委員会報告」に中居正広氏は戦々恐々か…相手女性との“同意の有無”は?

  3. 3

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  4. 4

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  5. 5

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  1. 6

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 7

    冬ドラマを彩った女優たち…広瀬すず「別格の美しさ」、吉岡里帆「ほほ笑みの女優」、小芝風花「ジャポニズム女優」

  3. 8

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 9

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」