《恐怖でパットが…》藤田寛之さんは「オーガスタの魔女」とすこぶる相性が悪かった
12年、藤田さんは43歳で年間4勝を挙げ、初の賞金王になり、年末の世界ランク43位でマスターズから2度目の招待状が届きました。ところが、2月のハワイ合宿で右脇腹を痛め、診察を受けると肋骨を疲労骨折していたのです。予定していたこの年初戦のWGCアクセンチュア・マッチプレー選手権は痛み止めの薬を飲んで出場するも1回戦負け。次戦のキャデラック選手権を欠場し、マスターズに備えましたが、思うような調整ができずに現地に入りました。
この時も石川遼君と練習ラウンドをこなすなどお世話になりましたが、100%の状態でも予選通過が厳しいコースです。準備不足では通用するはずもなく、通算20オーバーで決勝へ進めませんでした。藤田さんはオーガスタの魔女に嫌われていたのかもしれません。
結局、この年はシーズン前の故障で出はなをくじかれ、4大メジャーすべてに予選落ち。国内ツアーでも調子は上がらずに予選落ち7度、08年から続いていた年間1勝以上も途切れました。2度目のマスターズで雪辱を果たすため、年初からトレーニングなど無理をしていたのかもしれません。