【大人のためのオトナ本】生き方編 親父未満兄貴以上の叔父さんの出番だ

公開日: 更新日:


■「〈老いがい〉の時代―日本映画に読む」天野正子著

 著者は、「老いはもはや『生』のゴールではない。可能性に満ちたスタート」であり、「生きがい」よりも「老いがい」の方が、より「生」を表現するのにふさわしいと説く。本書は、戦後の日本映画をテキストに、そこに描かれた老いや介護のメッセージを読み解きながら「老いがい」を考える生き方本。小津安二郎の諸作品から昨年の「ペコロスの母に会いに行く」まで、多数の作品を取り上げ、見えていない世界まで見せてくれる映画の力を借りて、誰にとっても未知の「老い」の世界をのぞき見る。

(岩波書店 780円)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  3. 3

    参院選で自民が目論む「石原伸晃外し」…東京選挙区の“目玉候補”に菊川怜、NPO女性代表の名前

  4. 4

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  5. 5

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  1. 6

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  2. 7

    我が専大松戸の新1年生は「面白い素材」がゴロゴロ、チームの停滞ムードに光明が差した

  3. 8

    逆風フジテレビゆえ小泉今日子「続・続・最後から二番目の恋」に集まる期待…厳しい船出か、3度目のブームか

  4. 9

    新沼謙治さんが語り尽くした「鳩」へのこだわり「夢は広々とした土地で飼って暮らすこと」

  5. 10

    石橋貴明のセクハラ疑惑は「夕やけニャンニャン」時代からの筋金入り!中居正広氏との「フジ類似事案」