利き酒師・酒ジャーナリスト山同敦子氏に聞く

公開日: 更新日:

日本酒は造り手のキャラを楽しむ時代に!

 ビールにワイン、チューハイもハイボールもおいしいけれど、ここはニッポン、日本酒がピッタリの料理や雰囲気がある。ここ数年は、従来の「日本酒」のイメージを打ち破る新しいお酒が出現しているという。「めざせ!日本酒の達人」(筑摩書房 940円)を刊行した酒ジャーナリスト・山同敦子氏に、日本酒の味わい方、そして夏におススメの銘柄をお聞きした。

「今の日本酒は造り手の世代が代わったんです。イタリアンも中華も食べる、都会暮らしも経験した若い跡取りたちが、自分たちがおいしいと思うお酒を、気合をこめて造るようになりました。すると、アーティストじゃないけれど、造る人のキャラが立ちます。大手酒造会社の均等な品質の良さもありますが、もっと個性的な、ある意味では好き嫌いの分かれるお酒が出てきたんです」

 背景には、技術力の進歩もある。麹づくりや発酵、熟成での温度管理、吟醸酒を造るために米を磨く(削る)技術の精密化など、バイオテクノロジーの世界だ。加熱消毒や保管、輸送においても冷蔵が可能になった。

 販売する側でもユニークな品揃えの店が現れた。今回の取材で待ち合わせた東京・新橋にある「朧酒店」もそんなお店のひとつだ。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  2. 2

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    竹内涼真“完全復活”の裏に元カノ吉谷彩子の幸せな新婚生活…「ブラックペアン2」でも存在感

  5. 5

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  1. 6

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7

    二宮和也&山田涼介「身長活かした演技」大好評…その一方で木村拓哉“サバ読み疑惑”再燃

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    小池都知事が3選早々まさかの「失職」危機…元側近・若狭勝弁護士が指摘する“刑事責任”とは

  5. 10

    岩永洋昭の「純烈」脱退は苛烈スケジュールにあり “不仲”ではないと言い切れる