「まるまるの毬」西條奈加著

公開日: 更新日:

 江戸・麹町の菓子舗「南星屋」には、毎日、開店前から行列ができる。店には、主人の治兵衛が諸国を巡り、覚えてきた各地の銘菓が日替わりで並ぶ。そんなある日、治兵衛は平戸藩に訴えられ南町奉行所で取り調べを受ける。南星屋で以前に商った「印籠カステラ」が、平戸藩松浦家の門外不出のお留め菓子「カスドース」と同じだと疑われたのだ。実は、印籠カステラは、治兵衛が子供のときに食べた思い出の味を再現したものだが、それを打ち明けるわけにはいかない。治兵衛は疑いを晴らすため、異なる製法で印籠カステラを再現することに。(「カスドース」)

 出生の秘密を抱えた治兵衛が営む菓子舗を舞台に描く連作時代小説。

(講談社 1450円)

【連載】土曜あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  2. 2

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    竹内涼真“完全復活”の裏に元カノ吉谷彩子の幸せな新婚生活…「ブラックペアン2」でも存在感

  5. 5

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  1. 6

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7

    二宮和也&山田涼介「身長活かした演技」大好評…その一方で木村拓哉“サバ読み疑惑”再燃

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    小池都知事が3選早々まさかの「失職」危機…元側近・若狭勝弁護士が指摘する“刑事責任”とは

  5. 10

    岩永洋昭の「純烈」脱退は苛烈スケジュールにあり “不仲”ではないと言い切れる