「創価学会と平和主義」佐藤優著

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 集団的自衛権行使を容認する閣議決定に与党の一員として賛成した公明党には、党是の「平和の党」の看板を下ろしたとの批判が集中した。しかし、著者は閣議決定を行ったことで「集団的自衛権行使による自衛隊の海外派兵は遠のいた」と指摘し、そのブレーキ役を果たしたのが公明党だと断言する。知の鉄人が、閣議決定を骨抜きにした公明党とその支持母体の創価学会の平和主義を徹底検証した一冊。

 創価学会の池田大作名誉会長の著作を読み込み、公明党結党の経緯や目的を改めて確認。創価学会の教義、そして池田氏の理念と行動からキリスト教徒の著者が見ても、その平和主義は本物であることを論じていく。

(朝日新聞出版 本体価格760円+税)

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