「日本航空一期生」 中丸美繪著

公開日: 更新日:

 戦争に敗れた日本は、連合国側から一切の航空関係の活動を禁止されたが、昭和26(1951)年、ようやく民間航空会社の設立が認められる。その日本航空創業に関わった人々の姿を追ったノンフィクション。

 敗戦時、逓信省航空局次長だった松尾静磨は、日本の空の元締めである航空局の解体を決定したGHQと交渉し、米軍機のための設備の維持管理にあたる航空保安部を設置。

 将来の民間航空再開に備え、技術者を保安部に確保する。

 後に社長として日本航空の基礎を築く松尾の奮闘をはじめ、スチュワーデス1期生ら往時の社員の証言を交えながら、開業半年後の墜落事故を乗り越え、国際便に就航するまでを描く。(白水社 1900円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  2. 2

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    竹内涼真“完全復活”の裏に元カノ吉谷彩子の幸せな新婚生活…「ブラックペアン2」でも存在感

  5. 5

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  1. 6

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7

    二宮和也&山田涼介「身長活かした演技」大好評…その一方で木村拓哉“サバ読み疑惑”再燃

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    小池都知事が3選早々まさかの「失職」危機…元側近・若狭勝弁護士が指摘する“刑事責任”とは

  5. 10

    岩永洋昭の「純烈」脱退は苛烈スケジュールにあり “不仲”ではないと言い切れる