「第2次世界大戦 作戦マップ」マイケル・スウィフトほか著、福田希之ほか訳

公開日: 更新日:

 世界史の転換点となった第2次世界大戦のヨーロッパ戦線で実際に使用された作戦地図を編んだ大判ビジュアル史料。

 1939年9月3日、ポーランドに侵攻したドイツに、イギリスとフランスが宣戦布告し、第2次世界大戦の火ぶたが切られる。ポーランドに続いてオランダ、ベルギー、フランスを制覇したドイツは、次にイギリスに狙いを定め、イギリス空軍に攻撃を仕掛ける。1940年7月のこの「アシカ作戦」と名付けられたイギリス本土上陸作戦の計画地図をはじめ、各国政府機関から独自に入手し、イギリスの国立公文書館に保管された膨大なコレクションの中から厳選した重要作戦図140点を収録。

 その他、アシカ作戦と同時期、海からイギリスの輸送船に大打撃を与えたUボートの動きを示した地図や、23万の兵と1200両の戦車からなるイギリス軍とロンメル率いるドイツ・アフリカ軍団が戦ったエジプト「エル・アラメインの戦い」(1942年10月)、さらに「バルバロッサ作戦」をはじめとする1941年から42年にかけてのソ連での軍事行動を記したドイツ軍の公式雑誌「シグナル」に掲載された地図など、戦況を解説しながら紹介。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  2. 2

    小泉進次郎氏「コメ大臣」就任で露呈…妻・滝川クリステルの致命的な“同性ウケ”の悪さ

  3. 3

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  4. 4

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  5. 5

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  1. 6

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  2. 7

    関西の無名大学が快進撃! 10年で「定員390人→1400人超」と規模拡大のワケ

  3. 8

    相撲は横綱だけにあらず…次期大関はアラサー三役陣「霧・栄・若」か、若手有望株「青・桜」か?

  4. 9

    「進次郎構文」コメ担当大臣就任で早くも炸裂…農水省職員「君は改革派? 保守派?」と聞かれ困惑

  5. 10

    “虫の王国”夢洲の生態系を大阪万博が破壊した…蚊に似たユスリカ大量発生の理由