なぜ、企業は労働者を酷使するのか

公開日: 更新日:

 資本の論理に振り回されるようになった日本の未来を明るくするためには、どうしたらよいのか。著者の主張は、資本に政府の規制をかけ、日本的福祉社会をつくることだという。私は著者と意見が一緒ではないが、ここに書かれていることの9割に同意できる。そして、この本を過半の国民が読んでくれれば、日本の経済社会は、正しい方向に進路を転換できるだろう。

 ただ、残念ながら、そうはならないと思う。いまの出版界では、恐怖をあおったり、実利を示したり、センセーションがなければ売れないからだ。2400円という定価は、出版社自身が低部数を予測していることを意味する。もちろん、私は、自分の予測が外れることを心から願っている。★★★(選者・森永卓郎)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  2. 2

    清原果耶ついにスランプ脱出なるか? 坂口健太郎と“TBS火10”で再タッグ、「おかえりモネ」以来の共演に期待

  3. 3

    だから桑田真澄さんは伝説的な存在だった。PL学園の野球部員は授業中に寝るはずなのに…

  4. 4

    PL学園で僕が直面した壮絶すぎる「鉄の掟」…部屋では常に正座で笑顔も禁止、身も心も休まらず

  5. 5

    「ニュース7」畠山衣美アナに既婚者"略奪不倫"報道…NHKはなぜ不倫スキャンダルが多いのか

  1. 6

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 7

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  3. 8

    ドジャース大谷 今季中の投手復帰は「幻」の気配…ブルペン調整が遅々として進まない本当の理由

  4. 9

    打撃絶不調・坂本勇人を「魚雷バット」が救う? 恩師の巨人元打撃コーチが重症度、治療法を指摘

  5. 10

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した