「ボケる、ボケないは『腸』と『水』で決まる」藤田紘一郎著
ボケ予防といえば脳トレが有名だが、脳と腸の関係を研究し続けてきた著者は、まず腸の健康を整えることと、良質の水を飲むことこそが脳の機能維持の近道であると説く。
動物性脂肪やタンパク質を過剰摂取すると、腸内の悪玉菌が異常繁殖し、活性酸素発生の原因をつくる。活性酸素は老化やがん、そして認知症のリスクも高めるため、腸内環境を整えて発生を抑えることが大切だ。
さらに、活性酸素の除去に役立つのが、抗酸化作用が高い水素水である。ただし、水素水は価格が高く、開封後すぐに飲み干さなければならないのが難点。そこでおすすめなのがアルカリ性の水だ。ミネラルウオーターにはpH(ペーハー)表示されているので、7.4以上のものを選んで飲むようにしたい。
(朝日新聞出版 720円+税)