「若手社員が育たない。――『ゆとり世代』以降の人材育成論」豊田義博著

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 若手社員を「ゆとり世代」とひとくくりにして悲観する声が後を絶たないが、それは一面的で愚かな意見だと著者は指摘する。仕事・職場の環境が激変する中、若手社員の成長しにくさは、危険域にまで達し、このままでは日本企業は急速に競争力を落とすことになるとも。こうした若手社員の育成は、もはや企業努力だけでは抜本的な解決は困難であり、社会システムの改変が必要であると説く提言書。

「まじめ・優秀・勤勉」と好意的な評価がある一方で、「打たれ弱い」などと、今どきの若手社員の特性を分析。一方で彼らを育ちにくくしている環境要因を分析し、今の時代に適応した「社会協働型『育成・活用』システム」の構築を訴える。(筑摩書房 800円+税)



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