「世界の美しい階段」エクスナレッジ編

公開日: 更新日:

 普段は決して主役になることがない「階段」にスポットライトを当てた写真集。誰もが知る有名な建築物から、街中で見かけた民家のアプローチ、そして「何でこんなものがこんな所に」と思わせるような意外な場所まで、各国で見つけた美しい階段の数々を収録する。

 ページを開いてまず目に飛び込んでくるのは、ポルトガルの都市ポルトにある1906年創業の老舗書店の階段だ。壁いっぱいの書棚に囲まれた空間の真ん中に見たこともないような形状の赤い階段が鎮座する。「天国への階段」と呼ばれるそれは、官能的ですらある。その色気のおかげか、同店は世界で最も美しい書店のひとつに数えられているという。

 トルコのイスタンブールにある「ドルマバフチェ宮殿」の階段は、その豪華絢爛な建物にふさわしく、列柱のように並んだクリスタルガラスが手すりを支える。

 その他、ウィーンの集合住宅「マジョリカハウス」の植物をモチーフにした透かし模様がまるでレース編みのリボンのような手すりのらせん階段をはじめ、踏み板に大理石を用いたメキシコ市の中央郵便局の重厚な階段、そしてロンドンのシティーホール(市庁舎)の近未来的なデザインのらせん階段など。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  2. 2

    小泉進次郎氏「コメ大臣」就任で露呈…妻・滝川クリステルの致命的な“同性ウケ”の悪さ

  3. 3

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  4. 4

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  5. 5

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  1. 6

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  2. 7

    関西の無名大学が快進撃! 10年で「定員390人→1400人超」と規模拡大のワケ

  3. 8

    相撲は横綱だけにあらず…次期大関はアラサー三役陣「霧・栄・若」か、若手有望株「青・桜」か?

  4. 9

    「進次郎構文」コメ担当大臣就任で早くも炸裂…農水省職員「君は改革派? 保守派?」と聞かれ困惑

  5. 10

    “虫の王国”夢洲の生態系を大阪万博が破壊した…蚊に似たユスリカ大量発生の理由