「スピンク合財帖」町田康著

公開日: 更新日:

 雄犬の視点で、作家一家の日常を描く平成版「吾輩は『犬』である」。

 5歳のスタンダードプードルのスピンクは、弟のキューティーとたくさんの猫、そして小説家の主人・ポチと彼の妻・美徴さんと山奥の家で暮らしている。そんな一家にミニチュアプードルのシードが加わることになった。数週間前、立ち寄った観光牧場で美徴さんがレンタルドッグの中にいたシードと出会い、ポチの反対を押し切り、引き取ったのだ。大型の希少犬種ばかりの仲間の中で縮こまっているシードが気の毒で見ていられなかったからだ。スピンクにとって、シードは感情が全くつかめず、何を考えているのか分からない犬だった。ある日、そのシードが事件を引き起こす。(講談社 850円+税)




最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  2. 2

    小泉進次郎氏「コメ大臣」就任で露呈…妻・滝川クリステルの致命的な“同性ウケ”の悪さ

  3. 3

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  4. 4

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  5. 5

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  1. 6

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  2. 7

    関西の無名大学が快進撃! 10年で「定員390人→1400人超」と規模拡大のワケ

  3. 8

    相撲は横綱だけにあらず…次期大関はアラサー三役陣「霧・栄・若」か、若手有望株「青・桜」か?

  4. 9

    「進次郎構文」コメ担当大臣就任で早くも炸裂…農水省職員「君は改革派? 保守派?」と聞かれ困惑

  5. 10

    “虫の王国”夢洲の生態系を大阪万博が破壊した…蚊に似たユスリカ大量発生の理由