パソナ迎賓館で竹中平蔵が寄り添う和服女性

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「日本を壊す政商」森功著/文芸春秋/1500円+税

 アベノミクスなどというものは株価を上げるためだけのデタラメなものだったことが明らかになった。その宣伝マンの代表がパソナ会長の竹中平蔵である。これだけ株価が下がっても、この“舌屋”(舌先だけで言いくるめて商売する輩)は何のかんのとリクツをつけるのだろう。

「パソナ南部靖之の政・官・芸能人脈」を追ったこの本にASKA事件で有名になった「パソナグループ」の迎賓館「仁風林」で開かれた琴のコンサートの場面が出てくる。

「この曲は、桜の命の儚さを表現しています」

 マイクを握って、こう説明を始めたのが竹中だった。奏者は世界的な筝曲家として知られる西陽子である。和服姿の西に寄り添い、竹中が一曲一曲解説していく。

 竹中が琴に詳しいのかは知らないが、ちょっと首をひねりたくなる組み合わせだった。

 2人は2008年1月にスイスのダボスで開かれた世界経済フォーラム東京ナイトで知り合った。そこで西が琴を演奏し、居合わせた竹中と話して、和歌山県立桐蔭高校の先輩と後輩であることがわかったという。

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