現代は“オトコ”にとって本当に生きづらい時代なのか?
「60歳からの欲情」川北義則著
熟年にも当然、性欲はある。いや、むしろ肉体が衰えるぶんだけ想像力が活発になるという面もあるだろう。元東スポ記者にしてオトナの遊びの指南役としても人気の著者による「定年後、男はどう遊べばいいか」(副題)の手引き。
想定されている読者層は「いままで遊びを知らなかった」定年後のオトコたち。若い女性を扱い慣れてないのに無理してしまうため、すぐにホテルに誘って恥をかいたりストーカーまがいに見られたりと厄介なことおびただしい。いい年して下品なふるまいや口の利き方も厳に慎みたいもの。先輩の小言だと思って読むと霊験あらたかだ。(KADOKAWA 1300円+税)