「へこたれない人」佐藤雅美著

公開日: 更新日:

 南町奉行所物書同心の紋蔵は、筆頭与力の安藤から相談を持ち掛けられる。あるお偉方が音羽の岡場所を取り潰せと言っているという。しかし、音羽とつながる町方の廻り方らが大騒ぎするのは目に見えており、理由もなく音羽だけを取り潰す妙案は浮かばない。

 そんな中、紋蔵は娘婿の鉄三郎を小石川の屋敷に見舞う。その帰り道、紋蔵は仁室寺の寺男吉兵衛に声をかけられる。別の寺で働く吉兵衛の息子が失踪したという。住職の手文庫からは金が消えていたらしい。紋蔵は奉行所に届ける前に、まずは息子を捜すよう助言する。帰宅した紋蔵を待っていたのは鉄三郎の訃報だった。(「音羽者の知恵」)

 人気捕物帖「物書同心居眠り紋蔵」第12弾。(講談社 720円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  2. 2

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    竹内涼真“完全復活”の裏に元カノ吉谷彩子の幸せな新婚生活…「ブラックペアン2」でも存在感

  5. 5

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  1. 6

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7

    二宮和也&山田涼介「身長活かした演技」大好評…その一方で木村拓哉“サバ読み疑惑”再燃

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    小池都知事が3選早々まさかの「失職」危機…元側近・若狭勝弁護士が指摘する“刑事責任”とは

  5. 10

    岩永洋昭の「純烈」脱退は苛烈スケジュールにあり “不仲”ではないと言い切れる