「ものの見方、考え方発信型思考力を養う」外山滋比古著
ベストセラー「思考の整理学」の著者によるエッセー集。「国際的」とはどういうことか。「国際的」という言葉がよく用いられるようになったのは、人間の生活が国と国との関係に重点を置いた次元で考えられることが多くなった証拠ではあるが、その先には、世界を新しい軸から考えようとする態度、世界をこれまでとは違ったものと感じる感覚があるのではないかと著者は言い、その態度や感覚とはどのようなものかを考察する。その「地理的思考」と題された一文をはじめ、日本語はなぜ縦書きなのか、アイデアはどこから浮かぶのかなど、さまざまな切り口から「発信型思考力」を養うための「ものの見方」を学ぶ。
(PHP研究所 500円+税)