「風の殺意・おわら風の盆」西村京太郎著

公開日: 更新日:

 カメラマンの田村の恋人・小野寺ユキが失踪。行方を捜してユキの部屋を訪ねた田村は、彼女が管理人には木村美雪と名乗っていたことを知る。部屋に残された手がかりは、富山県八尾町の「おわら風の盆」で踊る彼女の姿を写したパネル写真だけだった。

 田村は、その写真を撮ったカメラマンを突き止める。しかし、そのカメラマン・三浦は1年前に沖縄で撮影中に事故死していた。遺族から三浦が撮影した写真や取材資料を借りて、ユキの手がかりを探す田村を警視庁の十津川が訪ねてくる。三浦の死が他殺と分かり、改めて捜査が始まったというのだ。ユキが八尾の出身だと確信した田村は、祭りを控えた当地へと向かう。

 おわら風の盆を舞台にした長編旅情ミステリー。(光文社 600円+税)

【連載】文庫あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  4. 4

    永野芽郁は大河とラジオは先手を打つように辞退したが…今のところ「謹慎」の発表がない理由

  5. 5

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  1. 6

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  2. 7

    威圧的指導に選手反発、脱走者まで…新体操強化本部長パワハラ指導の根源はロシア依存

  3. 8

    ガーシー氏“暴露”…元アイドルらが王族らに買われる闇オーディション「サウジ案件」を業界人語る

  4. 9

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  5. 10

    内野聖陽が見せる父親の背中…15年ぶり主演ドラマ「PJ」は《パワハラ》《愛情》《ホームドラマ》の「ちゃんぽん」だ