「総理の影」森功著

公開日: 更新日:

 安倍内閣で官房長官を務める菅義偉は、秋田県雄勝郡の出身である。父の和三郎は若いころ、満鉄に入り、関東軍が敗走した後、取り残された開拓団を無事、日本に帰国させた豪胆な人物だった。

 戦後、イチゴ栽培で成功したがその後を継がず義偉は上京し、大学卒業後、小此木彦三郎の秘書となった。横浜市議を務めた後、国会議員となるが、安倍との出会いのきっかけは北朝鮮問題だった。拉致問題が判明した後、万景峰号が自由に日本の港に出入りしていることを危惧し、「北朝鮮に対する制裁法を作るべきだ」と自民党の総務会で主張したのが安倍の目に留まった。

 知られざる菅義偉の正体に迫る。(小学館 1400円+税)


【連載】今日の新刊

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  4. 4

    永野芽郁は大河とラジオは先手を打つように辞退したが…今のところ「謹慎」の発表がない理由

  5. 5

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  1. 6

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  2. 7

    威圧的指導に選手反発、脱走者まで…新体操強化本部長パワハラ指導の根源はロシア依存

  3. 8

    ガーシー氏“暴露”…元アイドルらが王族らに買われる闇オーディション「サウジ案件」を業界人語る

  4. 9

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  5. 10

    内野聖陽が見せる父親の背中…15年ぶり主演ドラマ「PJ」は《パワハラ》《愛情》《ホームドラマ》の「ちゃんぽん」だ