「謎解きゴッホ 見方の極意 魂のタッチ」西岡文彦著

公開日: 更新日:

 孤高の天才画家ゴッホの人生とその作品を読み解く鑑賞ガイド。

 37歳で拳銃自殺するまでのわずか10年に2000点以上もの作品を描いたゴッホだが、生前に売れた作品は1点しかない。治療をしてくれた医師にお礼として贈った肖像画など、家畜小屋の穴をふさぐのに使われていたという。ゴッホが生きた時代は、ムンクやピカソの作品はまだ存在せず、絵画に写実性しか求められていなかった。当時の人々には、ゴッホの明るい色彩や豪快なタッチは狂気の産物としか映っていなかったそうだ。

 色彩やタッチの変遷にゴッホの人生の変転を読み解き、作品に込められた画家の思いとその時代背景を解説していく。

(河出書房新社 740円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  4. 4

    永野芽郁は大河とラジオは先手を打つように辞退したが…今のところ「謹慎」の発表がない理由

  5. 5

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  1. 6

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  2. 7

    威圧的指導に選手反発、脱走者まで…新体操強化本部長パワハラ指導の根源はロシア依存

  3. 8

    ガーシー氏“暴露”…元アイドルらが王族らに買われる闇オーディション「サウジ案件」を業界人語る

  4. 9

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  5. 10

    内野聖陽が見せる父親の背中…15年ぶり主演ドラマ「PJ」は《パワハラ》《愛情》《ホームドラマ》の「ちゃんぽん」だ