「短編少女」集英社文庫編集部編 荻原浩ほか著

公開日: 更新日:

 高校1年の江美利は授業中、窓の外の景色ばかりを眺めて過ごす。祖母がフランス人の江美利だが、その恩恵は全くなく、容姿に自信がない。たった一人の友人しづくのような美しさを持った女性に生まれ変わって、憧れの奥井先輩と付き合ってみたいものだと夢想する。授業中、江美利は窓から見える丘のてっぺんの雑木林の隙間から小さな光が瞬いているのに気付く。モールス信号の本で解読すると、光は「げんきですか」と問いかけているようだった。 一方で、江美利はしづくが密かに奥井先輩と交際しているのではないかと疑念を抱く。(三浦しをん著「てっぺん信号」)

 人気作家9人が「少女」をテーマに競作したアンソロジー。(集英社 620円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  2. 2

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    竹内涼真“完全復活”の裏に元カノ吉谷彩子の幸せな新婚生活…「ブラックペアン2」でも存在感

  5. 5

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  1. 6

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7

    二宮和也&山田涼介「身長活かした演技」大好評…その一方で木村拓哉“サバ読み疑惑”再燃

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    小池都知事が3選早々まさかの「失職」危機…元側近・若狭勝弁護士が指摘する“刑事責任”とは

  5. 10

    岩永洋昭の「純烈」脱退は苛烈スケジュールにあり “不仲”ではないと言い切れる