「短編少女」集英社文庫編集部編 荻原浩ほか著

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 高校1年の江美利は授業中、窓の外の景色ばかりを眺めて過ごす。祖母がフランス人の江美利だが、その恩恵は全くなく、容姿に自信がない。たった一人の友人しづくのような美しさを持った女性に生まれ変わって、憧れの奥井先輩と付き合ってみたいものだと夢想する。授業中、江美利は窓から見える丘のてっぺんの雑木林の隙間から小さな光が瞬いているのに気付く。モールス信号の本で解読すると、光は「げんきですか」と問いかけているようだった。 一方で、江美利はしづくが密かに奥井先輩と交際しているのではないかと疑念を抱く。(三浦しをん著「てっぺん信号」)

 人気作家9人が「少女」をテーマに競作したアンソロジー。(集英社 620円+税)


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