「月光のスティグマ」中山七里著

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 淳平と隣家の双子姉妹・麻衣と優衣は、幼いころから兄妹のように育ってきた。一卵性双生児の姉妹は、見分けがつかないほどよく似ていた。  中学3年の冬、優衣から告白された淳平は、自分も彼女と同じ気持ちだったことに気付く。受験が迫り、塾からの帰り道に淳平は、廃工場で不良の兄が刺されるのを目撃。逃走した犯人は麻衣に見えた。眠れぬ夜を過ごした翌朝、大地震に見舞われる。両親は家の下敷きになり、淳平が姉妹のひとりを助け出したところで一帯は火に包まれる。助けたのは優衣だと思ったが、確信が持てぬまま、混乱の中、彼女と音信不通になってしまう。15年後、淳平は思わぬところで彼女と再会を果たす。

 怒涛の展開で徹夜必至の恋愛サスペンス。(新潮社 670円+税)

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