政府が求める「働き方改革」 現代をサバイバルするには?

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「働けるうちは働きたい人のためのキャリアの教科書」木村勝著

「だぶつくミドル、シニア層」よばわりされて肩身の狭い中高年。他方で改正高年齢者雇用安定法で65歳までは働くことが勧められるものの、実態は定年再雇用で給料は半減。仮に病気などしても、これまでのような病気休職規定が効かないことが多いのだ。ではどうするか。

 本書の著者は日産自動車人事畑を25年歩み、その後は関連会社で中高年の出向促進にたずさわったという大ベテランの「中高年専門ライフデザインアドバイザー」。

 中高年の職探しがいかに厳しいかを警告する一方、仕事にはやりがいが大事と説く。定年再雇用も、漠然と応じると権限も責任もなくなり、かつての部下が上司になって無礼に振る舞うのに耐えなければならなくなるのだ。

「エンドレスなマラソンレース」から「エイジレスな人生レース」への切り替えを、という指摘は貴重だ。(朝日新聞出版 1500円+税)

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