「私がホレた旨し店」団田芳子著

公開日: 更新日:

 大阪の料理人たちに“ノンベの姉御”と親しまれるフードライターの著者が、20余年の取材の中でほれ込んだ50軒の料理人や店の魅力を紹介する食エッセー。

 上本町にある「割烹 とんぼ」は、江戸末期創業の老舗。といっても堅苦しさはなく、畳にゴロンと横になりたくなるような気楽さが魅力のひとつだ。

 5代目の店主がつくる「鯛のあら炊き」は上品な甘さで絶品、名物小鉢の「タコの桜煮」は昔ながらの大阪の味、と太鼓判を押す。

 ほかにも、質のいい素材をシンプルに出すアテ(酒の肴)が酒好きたちを喜ばせる「酒や肴 よしむら」(南森町)、たっぷりの干し貝柱と豚の骨で取ったダシでつくったお粥のうまさに驚いたという「清粥小菜 明」(東三国)など。

 大阪観光の際にはぜひ持参したい。

(西日本出版社 1500円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  4. 4

    永野芽郁は大河とラジオは先手を打つように辞退したが…今のところ「謹慎」の発表がない理由

  5. 5

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  1. 6

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  2. 7

    威圧的指導に選手反発、脱走者まで…新体操強化本部長パワハラ指導の根源はロシア依存

  3. 8

    ガーシー氏“暴露”…元アイドルらが王族らに買われる闇オーディション「サウジ案件」を業界人語る

  4. 9

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  5. 10

    内野聖陽が見せる父親の背中…15年ぶり主演ドラマ「PJ」は《パワハラ》《愛情》《ホームドラマ》の「ちゃんぽん」だ