「せつないいきもの」竹本健治著

公開日: 更新日:

 高2の類子が、友人らとファミレスで話していると、読唇術ができる拓也が不穏なことを言いだす。数日前に電車の中で犯罪の打ち合わせをしていた女の2人組が、店にいるというのだ。2人の会話から、既に誰かを拉致監禁した様子だという。店を出た2人を尾行すると、新築の高級マンションに入っていった。2人を乗せたエレベーターは、3階と5階、そして10階に停止して動かなくなった。2人は別々の階で降りたのか、さらに途中から乗ってきた人物がいるのか、類子たちは頭を悩ます。類子が恋人で囲碁棋士の智久に相談すると、なぜか智久はエレベーターのメーカーをたずねてくる。(「青い鳥、小鳥」)

 天才囲碁棋士が話を聞いただけで事件を解決する連作ミステリー。

 (光文社 620円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  2. 2

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    竹内涼真“完全復活”の裏に元カノ吉谷彩子の幸せな新婚生活…「ブラックペアン2」でも存在感

  5. 5

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  1. 6

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7

    二宮和也&山田涼介「身長活かした演技」大好評…その一方で木村拓哉“サバ読み疑惑”再燃

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    小池都知事が3選早々まさかの「失職」危機…元側近・若狭勝弁護士が指摘する“刑事責任”とは

  5. 10

    岩永洋昭の「純烈」脱退は苛烈スケジュールにあり “不仲”ではないと言い切れる