「誘拐遊戯」知念実希人著

公開日: 更新日:

 都内で女子高生誘拐事件が発生し、楓ら警視庁の特殊班は被害者宅に急行する。犯人がゲームマスターと名乗ったと知り、楓らは戦慄する。4年前、同じ名前を名乗る犯人による女子中学生誘拐事件が起きた。被害者は遺体で見つかり、犯人の桃井は、事件の1年後に自殺していたことが分かったからだ。

 再び被害者の自宅に電話をかけてきたゲームマスターは、元特殊班の刑事・上原を捜査に参加させるよう要求してくる。女子中学生の死に責任を感じ、4年前に警察を辞めた上原は、楓に呼び出され被害者宅へ。犯人からの電話に応対した上原は、4年前の犯人は桃井ではなく、今も生きていたことを知る。

 犯人と上原の緊迫の攻防を描く長編ミステリー。

(実業之日本社 720円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に