「おれたちをまたぐな!」椎名誠著
人気面白釣り紀行シリーズ第6弾。
毎月のようにキャンプをしていると、各人それぞれでテントを組み立てたり畳んだりするのが面倒くさくなってくる。そこで隊長の著者は、全員収容のサーカステントのようなものを建てようともくろむ。ホームセンターで買ってきた植物用の支柱とビニールシートで、即席テントが完成。本日のキャンプ地は、かつて隊長が不良外国人を撃退した通称「マリフアナ海岸」だ。季節は真冬で陸からの釣果は望めぬため、「釣り部海兵隊」を東京湾の「走水」に派遣。総工費5000円のテントの中で、彼らが持ち帰ったアジを肴に、酒とメインディッシュのきりたんぽ鍋を堪能する。
破天荒なメンバーとの釣行はその後、富山湾や青ケ島などと続く。
(小学館 690円+税)