「大江戸ミッション・インポッシブル顔役を消せ」山田正紀著

公開日: 更新日:

 南町奉行所同心の川瀬若菜は、役目がまともに務まらず、最底辺の牢屋見廻りに降格。

 牢屋敷の厨房に入り浸り、女中らにも小バカにされる若菜だが、実は泥棒寄合・川衆の棟梁という裏の顔を持っている。

 ある日、筆頭与力に命じられ吉原に出向いた若菜は、花魁の姫雪太夫から英国人船長に贈られた指輪を盗まれたと相談を受ける。

 肌身離さず大切にしていたが、ある座敷に呼ばれた際になくなっていたという。楼主は、姫雪を納得させるために届けただけで、犯人捜しをして欲しいわけではなさそうだ。楼主の意に反し、事件を調べ始めたところ、川衆仲間が何者かに殺される。

 若菜が率いる川衆と、敵対する陸衆との死闘を描く時代娯楽小説。

(講談社 700円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  2. 2

    中日1位・高橋宏斗 白米敷き詰めた2リットルタッパー弁当

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  5. 5

    眞子さん渡米から4年目で小室圭さんと“電撃里帰り”濃厚? 弟・悠仁さまの成年式出席で懸念されること

  1. 6

    悠仁さま「学校選抜型推薦」合格発表は早ければ12月に…本命は東大か筑波大か、それとも?

  2. 7

    【独占告白】火野正平さんと不倫同棲6年 元祖バラドル小鹿みきさんが振り返る「11股伝説と女ったらしの極意」

  3. 8

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  4. 9

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  5. 10

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議