「ヒヒは語らず」アンナ・カロリーナ著 久山葉子訳

公開日: 更新日:

 機動捜査隊員のアマンダは、仕事中も死んだ姉サンナのことが頭から離れない。実家を離れ首都ストックホルムで1人暮らしをしていたサンナは最後の電話で、レイプ被害を警察に訴えたが取り合ってもらえなかったと泣いていた。

 数日後、アマンダが訪ねると姉は自殺していた。遺体からは数種類の薬物が検出され、残された日記には「ヒヒがかわいそう」と書かれていた。警察に問い合わせてもレイプ事件の詳細は何も分からない。アマンダは真相を突き止めるため自ら警察官になり、サンナの訴えに応対した警官マグヌスの愛人になる。一方で、身分を隠しサンナの元恋人で前科者のアドナンにも接近する。

 執筆当時、現役の警察官だった著者によるスウェーデン発の警察小説。

(ハーパーコリンズ・ジャパン 1236円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    大河ドラマ「べらぼう」の制作現場に密着したNHK「100カメ」の舞台裏

  1. 6

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  2. 7

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  3. 8

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  4. 9

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  5. 10

    トランプ関税への無策に「本気の姿勢を見せろ!」高市早苗氏が石破政権に“啖呵”を切った裏事情