「永田町動物園」亀井静香著

公開日: 更新日:

 平成以後、自民党には利害調整ができて、党内の空気を読みながら義理人情で接する政治家がいなくなったが、二階俊博はそういう調整型の筆頭格だ。幹事長在職日数は歴代1位である。小泉純一郎に重用され、2004年に選挙を仕切る総務局長に任命、翌年には郵政民営化関連法案を審議する特別委員会の委員長になる。

 これでは「郵政民営化に反対する議員は選挙で支援しない」と言明したようなもので、選挙の時は党の考えに従わない候補に対抗馬を立てる。その結果、亀井は離党、選挙に大勝した二階は自民党の最大権力者になった。他に、気弱な青年だった安倍晋三など、政治家のウラを書きまくる。

(講談社 1760円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」