「香港秘密行動」楊威利修著、勇松訳

公開日: 更新日:

「勇武派」とは、中国の支配が強まる香港で、「平和・理性・非暴力」という民主デモの原則を拒絶し、ある程度の武力で政権側の弾圧に対抗する人たちである。

 香港政府は2020年7月1日未明、香港立法会の審議を経ずに国家安全維持法を基本法の付属文書三に納めると発表、数時間後に発効させた。勇武派の人びとは怯えながら行動することになるが、それ以前から、警察に目をつけられた人たちは台北に逃避行しては密かに香港入境を繰り返していた。見つかれば7年以上の懲役刑になる可能性があるからだ。彼らは警察攻撃計画を立てたが、アジトに警察が踏み込み、主要メンバーが逮捕されて壊滅状態となる。

 香港勇武派の闘いのリポート。

(草思社 2200円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    野呂佳代が出るドラマに《ハズレなし》?「エンジェルフライト」古沢良太脚本は“家康”より“アネゴ”がハマる

  3. 3

    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

  4. 4

    「アンメット」のせいで医療ドラマを見る目が厳しい? 二宮和也「ブラックペアン2」も《期待外れ》の声が…

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希にまさかの「重症説」…抹消から1カ月音沙汰ナシで飛び交うさまざまな声

  1. 6

    【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話

  2. 7

    「鬼」と化しも憎まれない 村井美樹の生真面目なひたむきさ

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方