えっ、深夜でも本が買える!?24時間営業の山下書店
山下書店世田谷店が3月20日から夜間無人営業の実証実験を開始し、話題だ。昼は店員がいるが、夜間(19時~翌10時)は無人の24時間営業によって読者の利便性を高める。
本紙記者も17日に店舗を実際に訪れてみた。東急世田谷線松陰神社前駅から徒歩1分、商店街の入り口付近に店舗はあった。22時を回り、商店街の明かりも少なくなっているなか、通りに面した窓からコンビニのように明かりがこうこうと漏れる。従来であればすでに閉店している時間だ。
無人営業中の入店方法は簡単。入り口付近の液晶に表示されているQRコードを読み込み、店舗のLINE公式アカウントを友だち追加することで認証が行われ、ドアが自動で解錠する。約30坪ほどの店内にはジャズが流れ、明るい雰囲気。複数の監視カメラが設置されているため、深夜でも安心だ。会計は入り口横のセルフレジでキャッシュレス決済を行う。
20代男性客は「仕事帰りでも開いているのは助かります。小説は紙で読みたいので」と語る。この日は村上春樹の6年ぶりの長編「街とその不確かな壁」(新潮社)を購入していた。
無人化実験の1週間後の時点で、前年比2割増の売り上げを記録したという。7月31日まで実施予定だ。