著者のコラム一覧
山上たつひこ

1947年、徳島県生まれ。70年「光る風」で注目され、72年「喜劇新思想大系」でリアルな画風のギャグを確立。74年連載開始の「がきデカ」が社会的ブームに。88年から小説執筆を開始。2014年、原作を担当した「羊の木」(いがらしみきお画)が文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞。著書に「蝉花」「火床より出でて」「大阪弁の犬」「王子失踪す」ほか。

(73)水子大観光団の8人が行方不明

公開日: 更新日:
イラスト とり・みき

 タキグチとは反対側の窓際にソファが置いてある。綾瀬はそこに腰を下ろした。

 タキグチの会話は長引いている。頑健な声帯から流れ出す彼の声は耳に心地いい。この声が捩じれた壺のような機器をくぐると変形した音声になるのだろうか。綾瀬はさきほどアトリエで聞いた電話の声を思い出した。… 

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