「消齢化社会」博報堂生活総合研究所著
「消齢化社会」博報堂生活総合研究所著
30年前から「生活定点」調査を続けるシンクタンクが、その膨大なデータを分析すると、かつて年齢によって大きかった価値観や嗜好の違いが、年々小さくなっていることが分かったという。例えば、30年以上前、ミドル世代が革靴ではなくスニーカーを履くのはファッションの新潮流だったが、今となってはごく普通のことになったように。
商品やサービスのターゲットを年齢視点で設定するのはマーケティングの基本だが、この変化によって従来のマーケティングも発想の転換を迫られることになる。
本書は、こうした「生活者の意識や好み、価値観などについて、年齢による違いが小さくなる現象「消齢化」が進んでいる社会を「消齢化社会」と名づけ、その背景を探りながら今後の変化を予測するビジネス参考書。 (集英社インターナショナル 968円)