「続・韓国カルチャー」伊東順子著
「続・韓国カルチャー」伊東順子著
韓国のドラマや映画を読み解き、かの国の歴史や社会の変化について紹介する韓国論。
パンデミックの最中に撮影、配信された学園ドラマ「今、私たちの学校は…」(2022年)は、コロナ後の地方の高校で教員が開発した「ゾンビウイルス」によって、校内が阿鼻叫喚に陥るというストーリーだ。このドラマは深刻な「住む場所による貧富の差」や学校暴力(いじめ)問題、それを隠蔽しようとする学校の態度など、韓国社会全体の問題を映し出しているという。
ほかにも、映画「ブラザーフッド」や「戦火の中へ」などの映画で学ぶ朝鮮戦争や、映画「子猫をお願い」「別れる決心」が描く在韓華僑と中国朝鮮族の歴史など。
25作以上の作品で韓国社会の変化を見つめる。 (集英社 1078円)